飲食業界で働きはじめた人が、料理人やシェフとして必要な知識や、表現力を身につけるためには、現場で学ぶだけでなく、自主的に専門書などに目を通すことも必要です。
今回は、おいしい料理を作るために大切なこと、料理人やシェフとしての生き方や働き方を教えてくれるおすすめの本を紹介します。
調理場という戦場
フレンチレストラン「コート・ドール」の斉須政雄シェフの本です。料理の世界で壁にぶつかった時に心の支えになるメッセージに溢れていて、食の道を志す全ての人に勇気や初心を思い起こさせてくれます。
料理人と仕事
数多くの料理人を育てた著者が、料理人とはかくあるべきという心構えを記した本です。仕事における目標、喜び、感謝などを自分で感じとらない限り成長はありません。料理人として自覚や意志をもつことが大事だと教えられます。
料理人という生き方
フレンチレストラン「ミチノ・ル・トゥールビヨン」の道野 正シェフの本です。この本の原本ともいえるブログ「シェフからのメッセージ 」も道野シェフの内面が包み隠さず語られていて感情が揺さぶられます。
マギーキッチンサイエンス
ミシュラン二つ星レストラン「レフェルヴェソンス」の生江史伸シェフも原典を何度も読み返していたという「食の辞典」です。あらゆる食物、料理、調理法が科学的視点も交えて解説されています。
モダニスト・キュイジーヌ
マイクロソフトの初代最高技術責任者という異色の経歴を持つ著者が、科学とテクノロジーが可能にした現代料理の技術や原理を実例を交えて解説するサイエンス・レシピ・ブックです。
天才シェフの絶対温度
開店から1年5ヶ月の史上最速で、ミシュラン三つ星を獲得し「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられた米田肇シェフのドキュメントです。米田シェフは、SNSを通じて料理人に向けたメッセージも発信されています。
料理の世界は日進月歩
競争の激しい料理の世界は日進月歩です。
生き残っていくためには、時を経ても生き残っている古典を知ることと、今の最新を知ることを共存させていくバランス感覚が大事です。
変化を恐れず挑戦し、時代やジャンルを問わず様々な人の価値観に触れ、料理人としての表現力の幅を広げていきましょう。