こねないパン・ド・カンパーニュを作りました。
使用した小麦粉は、
あとは、塩、水、酵母というパンを作る必要最小限の材料のみ。
24時間発酵の捏ねないパン・ド・カンパーニュ
材料をざっくり混ぜるだけで、生地は捏ねません。
引っ張って折りたたむことで、必要最低限のグルテンを繋げていきます。
あとは、自然な時間の流れの中で、生地が育ってくれる。
発酵かご(バヌトン)の代用品として、無印良品の小鉢を使います。
入れるパン生地の適正量は、小鉢に水を入れて重さを計るとわかります。
生地が多過ぎると、溢れ出てしまいます。
逆に少な過ぎると、横に広がってしまい高さが出せません。
この方法は、食パン型の容積を計るのにも使えます。
バヌトン(発酵かご)に被せる布の代わりにバンダナを使います。
成形後、乾燥しないように優しく包んで冷蔵発酵。
24時間かけてじっくりと熟成。
生成された風味や香りを、生地にとじ込めたまま焼き上げます。
キッチンを満たす、こうばしく豊かな香り。
カンパーニュの美味しいタイミング。
それは、粗熱がとれて、クラストのパリッと感が残っているとき。
この状態をキープできる時間は儚くも短い。
でも、1日寝かせたカンパーニュも、より味が馴染んで美味しい。
カンパーニュは、2〜3日かけて、風味や香りの変化を楽しむパン。
ランダムな気泡が入ったクラムの断面。
程よく気泡が入ることで、重た過ぎず、軽やかな食感が味わえる。
噛みしめるたびに、鼻に抜けてくる小麦の香りが心地いい。
豊かな香りの記憶は、いつまでも消えることがない。
パンを作っていると、心が落ち着いてくる。
まるで、瞑想をしているような時間。
人生の大切な時間。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。